更新 : 2007 年 11 月
XML 形式の配置レポートでは、アプリケーションの配置先となる論理サーバーの情報が <LogicalServers> 要素に格納されています。この情報は、配置時に、対応する物理サーバーの構成を検証するために必要となります。<LogicalServers> 要素には、各論理サーバーに関連付けられた設定、リソース、およびエンドポイントに関する情報も格納されます。詳細については、「配置レポートの主要なセクションの概要」を参照してください。
<LogicalServers> 要素には、配置レポート内の各論理サーバーを識別する少なくとも 1 つの <LogicalServer> 要素が存在します。また、これらの論理サーバーがゾーン内に存在する場合、<LogicalServers> 要素には、ゾーンごとの <Zone> 要素が存在します。ゾーンは、論理データセンターにおける通信の境界 (物理的な境界など) を定義するものです。詳細については、「配置レポートのバインディング情報」を参照してください。
以下のセクションで、<LogicalServer> 要素について詳細に説明します。
Logical Server Information in the <LogicalServer> Element
IIS Metabase Settings for IIS Web Servers
Information about Logical Server Connections
<LogicalServer> 要素の論理サーバー情報
次の例には、インターネット インフォメーション サービス (IIS) Web サーバーの <LogicalServer> 要素が含まれています。"Extends" 属性 "Microsoft_WebHost:WebServer" によって、IIS Web サーバーが識別されます。
<LogicalServer Name="MyWebServer" Definition="MyLogicalDatacenter:MyLogicalDatacenter.MyWebServer" Extends="Microsoft_WebHost:WebServer" InstanceId="f156c631-2fc4-46d2-b52d-a84ba52a61dc">
...
</LogicalServer>
この要素では、次の情報を確認できます。
配置対象となる論理サーバーに必要な設定構成。
論理サーバーおよびゾーンの接続情報。
配置レポートに記録される情報の種類は、論理サーバーの種類によって決まります。たとえば、IIS Web サーバーおよび Windows クライアント サーバーの <LogicalServer> 要素には、"OperatingSystemDescription" と "CommonLanguageRuntime" という 2 つの <Resource> 要素が存在します。この情報を使用することで、ターゲット コンピュータに対するアプリケーションのインストールを制御する起動条件を定義できます。
これらのリソースに関する詳しい情報は、次のセクションに存在します。
"OperatingSystemDescription"
この要素には、論理サーバーに必要なオペレーティング システム設定を含んだ <Setting> 要素が存在します。
次の例には、IIS Web サーバーのオペレーティング システム情報の種類を含んだ "OperatingSystemDescription" 要素が存在します。
<Resource Name="OperatingSystemDescription" Definition="MyLogicalDatacenter:MyLogicalDatacenter.MyWebServer.OperatingSystemDescription" Extends="Microsoft_OperatingSystem:OperatingSystemDescription" InstanceId="ac4ab192-87f3-410f-9729-c25e3738ff9f"> <Setting Name="Suite" Definition="Microsoft_OperatingSystem:SuiteOptions" State="Set"> ... <Setting Name="BuildNumber" Definition="System:Int" State="Set"> ... <Setting Name="OsType" Definition="Microsoft_OperatingSystem:OsType" State="Set"> ... <Setting Name="ProductType" Definition="Microsoft_OperatingSystem:ProductType" State="Set"> ... <Setting Name="ServicePack" Definition="Microsoft_OperatingSystem:ServicePack" State="Set"> </Resource>"CommonLanguageRuntime"
この要素には、"Version" という名前の <Setting> 要素が存在します。この <Setting> 要素には、論理サーバーの共通言語ランタイム (CLR) のバージョンが格納されます。
次の例では、"CommonLanguageRuntime" 要素の "Version" 要素を見ると、共通言語ランタイムのバージョンが 2.0.0.0 であることがわかります。
<Resource Name="CommonLanguageRuntime" Definition="MyLogicalDatacenter:MyLogicalDatacenter.MyWebServer.CommonLanguageRuntime" Extends="Microsoft_CommonLanguageRuntime:CommonLanguageRuntime" InstanceId="983a6ce7-8963-4c02-9e1f-7fc5dea42757"> <Setting Name="Version" Definition="System:Version" State="Set"><Value>2.0.0.0</Value></Setting> <Resource Name="GlobalAssemblyCache" Definition="MyLogicalDatacenter:MyLogicalDatacenter.MyWebServer.CommonLanguageRuntime.GlobalAssemblyCache" Extends="Microsoft_CommonLanguageRuntime:GlobalAssemblyCache" InstanceId="88d5bb77-3a3f-450e-8f89-c7c4934dfe2e" /> </Resource>
IIS Web サーバーの IIS メタベース設定
IIS Web サーバーの場合、<LogicalServer> 要素には、"InternetInformationServices" という名前の <Resource> 要素が存在します。この <Resource> 要素には、配置環境に必要な IIS メタベース設定を識別する <Setting> 要素と <Resource> 要素が存在します。これらの設定が、ターゲット サーバーと一致していることを確認する必要があります。ただし、一部の設定については、名前、値、および型が IIS の対応する設定と異なるため変換が必要です。詳細については、次のトピックを参照してください。
論理サーバーの接続に関する情報
<LogicalServer> 要素または <Zone> 要素には、論理サーバーまたはゾーンのエンドポイントごとに <Endpoint> 要素が存在します。エンドポイントが別のエンドポイントに接続されている場合、<Endpoint> 要素には、"ConnectedToEndpoints" という名前の <Setting> 要素が存在します。この "ConnectedToEndpoints" 要素を使用すると、そのエンドポイントに接続されたすべてのエンドポイントを識別できます。"ConnectedToEndpoints" 要素には、接続されたエンドポイントの "InstanceId" 属性と一致するグローバル一意識別子 (GUID) が格納されます。<Endpoint> 要素の他の <Setting> 要素には、そのエンドポイントの設定に関する情報が格納されます。
ヒント : |
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これらの設定は、(配置レポートの生成に使用した) 論理データセンター ダイアグラムまたは配置ダイアグラム上でエンドポイントを選択することによって確認できます。次に、設定および制約エディタで [論理サーバー エンドポイントの設定] ノードを表示します。詳細については、「設定および制約エディタ」を参照してください。 |
さらに、IIS Web サーバー上の各 Web サイト エンドポイントについて、ターゲット コンピュータ上に Web サイトを作成するか、同じコンピュータの既存の Web サイトを使用する必要があります。
Web サイトを作成する場合は、次の設定が必要になります。
IP アドレス (既定の IP アドレスと異なる場合)、ポート番号、ホスト ヘッダー (必要な場合のみ) など、サーバーのバインディングを指定する必要があります。これは、Web サイト エンドポイントの ServerBindings 設定を構成することによって行います。このタスクは、論理データセンター ダイアグラムで実行できます。
セキュア ポート (HTTPS) を有効にする場合は、Web サイト エンドポイントの SecureBindings 設定を構成する必要があります。
ターゲット コンピュータ上の物理ディレクトリを、各 Web サイトについて指定する必要があります。
既存の Web サイトを使用する場合は、配置先が適切であることを確認する必要があります。ServerComment 設定が、IIS における Web サイトの説明と合っているかを確認してください。
ヒント : |
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これらの設定は、論理データセンター ダイアグラムで Web サイト エンドポイントを右クリックし、[設定および制約] を選択した後、設定および制約エディタで該当する設定を選択することにより構成できます。詳細については、「設定および制約エディタ」を参照してください。 |
IIS 6.0 以降で動作する ASP.NET アプリケーションの場合、配置レポートにはアプリケーションのバインド先となる Web サイト アプリケーション プールは記録されません。この情報を配置レポートに含めるには、ASP.NET アプリケーションのアプリケーション プールを表すカスタム設定を追加する必要があります。
ヒント :